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何も語ろうとしない俺に、リリナは再び詰め寄った。
「……ねえ、聞いてますかー?」
サラマンダーの背中から降りていたリリナが、そう言いながら俺の頬を引っ張った。
「いててててっ! 何すんだよ!」
俺は必死にもがいてみるが、リリナは頬を引っ張れ指を離してくれない。
――とはいえ、俺のお気に入りのキャラクター、リリナからいじめられるのも苦ではない。
(リリナの指が、俺の頬に触れている!?)
そう思ってしまった俺は、いつの間にかリリナに抵抗する力を弱めていた。
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