明日へ

3/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
私は答えた。 「何もかもよ!毎日毎日同じ生活、同じ日々。 この町だって毎日同じ...音も... ここを通って行く私も...。 毎日、何も変わらない。 逆に聞くわ。何がそんなに楽しいの? 私も...もうツマラナイ日々は嫌なのよ。教えてよ! ねぇ!どうしたら毎日が楽しくなるの? どうしたら私は変われるの?」 私は“ハッ”として我にかえった。 「ごめんなさい・・・。じゃ、私...もう行くわ。」 そう言って立ち去ろうとした時、彼が私を呼び止めた。 「七海!俺が、俺が教えてやるよ。君にだけ特別に。 君のことが好きになったから。」 そう言った。 私は振り返って 「うそね。私のことを好きになるなんてありえないもの。それに私はアナタなんて」 途中で彼にさえぎられた。 「気持ちなんて、明日になったら変わるかもしれないよ。 俺も、今日・・・変わったしね。」 それを聞いて私はこう言った。 「でも、日常は変わらないわ。いくら心が変わったとしても。」 彼は 「変わるよ。明日になれば必ず何かが変わってる。毎日、毎日、少しずつ、何かが変わってるよ。 好きな人と通れば毎日通るこの道さえも違って見えるはずだよ。 自分が変われば周りも変わる。 ねっ、明日は違う生活が送れる。そうやって明日にかけてみない? 俺が君の側で楽しさを教えてあげる。 もう、ツマラナイなんて言わせない。いつも君が笑っていられるように・・・・・・。」 って、真剣な顔をして言った。 私は少し素直になって 「私、変われる?いつも笑っていられる?」 と聞くと、彼はニッコリ笑って 「うん!一緒に変わっていこう。ってゆ―か、俺が変えてやるよ。」 と言った。 私は笑って 「うん。明日にかけてみるよ。明日起きたら、変わった・・・ いつもと違った日々が始まると、信じて・・・・・・。」 と言うと彼は、 「もう、変わったんじゃない?笑ってるし♪今からでも変われるよ♪」 と言った。 私は変わる...明日には...。 私はかけてみる事にした。 明日へ.......。  
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!