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彼と私の出会いは最悪なものでした。
あれは、私が落ち込んでいた時…。
彼は私に話しかけてきました。
「どうしたの?彼氏に振られたの?」
と笑いながら言ったのです。
図星をつかれた私は、
「うるさいわね!!ってか、あなた誰?」
と言うと彼は、
「君を振った男の友達で~す♪」
と言ったので私は、
(はぁ?分かってて聞いたの?この人最低!!)
と思っていると彼は、少し考えたような素振を見せ、口を開きました。
「ねぇ、俺と付き合わない?」
と言ったので私は、
(何?この軽い人!?)
と思い、
「嫌です!!お断りさせて頂きます!!」
と…言ってその場を立ち去ろうとしました。
すると、腕を彼が掴んで、
「ごめん…。軽い奴だって思ったよね?でも、全然そんなんじゃないから…。もう一回考えてくれないかな?」
と言たので私が、
「はぁ?じゃあ、あなた私の何を知っていると言うんですか?」
と言うと、彼は
「俺…本当はずっと君の事が好きだったんだ…。
だけど…あいつに先越されて…言えなかったんだ…。
だから、別れたって聞いて…チャンスだ!って思ったんだ…。
また誰かに先を越されるのが嫌だったから…。」
と言いました。
私の質問に答えているわけじゃないけど、彼が一生懸命な事は伝わりました。
だから私は、
「う…ん。わかった…。考えてみるよ。だけど…一週間頂戴。」
と言うと彼は、
「一週間?わかった。ありがとう!!」
と言いました。
それから2日後。
私が廊下を歩いていると、彼が元彼と向こうから歩いてくるのが見えました。
私は隠れてしまいました。
話し声が聞こえてきました。
「あの女最悪!せっかく告って付き合ったのにイメージと全然違うくてさぁ~。付き合うんじゃなかった。」
「ふ~ん。俺あいつ好きだよ。」
「はぁ?絶対幻滅するからやめとけって!」
「ってか、この前告った。」
「マヂで!?お前チャレンジャーだな。」
「別に。好きだから...。」
「ふーん。ま、精々頑張れよ!」
と言っていました。
次の日、元彼に偶然会いました。
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