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「・・・・はあ~分かった。じゃあ先生一年間よろしく。」
琢磨は先生と話す事が何より嫌いだった。
琢磨にとって先生とは何でもかんでも上から目線で命令するわりには責任から逃げようとする種族と思っているのである。
しかもその先生は見るからにひ弱そうで琢磨にとっては全く説得力の無い先生としか見えなかった。
「つ~か俺正直早く帰りたいんで。」
そういって琢磨は校長室を出て行った。
「う~ん聞いた通り問題児かもしれないですね。まあ全教師で琢磨君の道を変えてやりましょう。」
「・・・はい。」
担任となった事で不安を隠せないこの教師、言い忘れたが名字は水野である。
しかし水野と呼ばれる事は無いだろう。
あだ名が「ハゲ先生」だからだ。
勢いで校長室を出た琢磨は焦っていた。
教室が分からず学校内を迷っていたのだ。
「う~んどうしようか・・・・」
琢磨は考えた末屋上に向かった。
とりあえずタバコが吸いたくなったのだ。
屋上に行くと気持ち良い風が吹いていた。
琢磨はタバコに火を付け 寝転がった。
「タバコなんか吸っちゃって~ダメだよ。」
琢磨は驚き回りを見渡した。
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