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琢磨は声のした方を見渡したが誰も居ない。
琢磨は首を傾げ前を向くとそこには女性が立っていた。
「えっ?誰?」
琢磨は驚きのあまりそれしか言えなかった。
「誰ってここの生徒だけど。見た事無いね。一年生?」
琢磨はいきなりの質問に少し戸惑った。
「いゃ三年だけど、今日転校してきた。」
その生徒は少し驚いていた。
「ああ~君が噂の」
「えっ?噂って?」
「なんか凄い悪いのが転校してくるって噂があったけど君なんだね。」
琢磨はそんな噂があった事に驚き帰りたくなってきた。
「同じクラスだからね。」
「はっ?」
琢磨はあっけにとられてしまった。
「名前は早川琢磨だっけ?」
「うんそっちは?」
「杉本奈美。てか早川君もしかして教室わからなくて迷ってるんでしょ?」
自分が思っている事を見透かされてるかのように言われたので琢磨は落ち着きが無くなってしまった。
「まっ・・まあ初めてだからな。」
琢磨の精一杯の言い訳だった。
「一階の下駄箱右だからね。もうすぐ始まるから行こうよ。」
「わかった。」
琢磨がそう言うと杉本奈美は教室に向かった。
「杉本奈美・・・ね。」
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