第二王女の留学!?

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自分の全下着が周知に晒されそうになっている事に、若干のパニックになったレナは、 「やめなさいよおおおお!」 いつものようにノブに向けて右手を突き出し、空気弾を発射。 ――が、放出しない。 「!」 ここで思い出す。突き出す右手首に輝く、薄い紫色のブレスレット――これは、純度の低い魔石を加工したもので、着用者の法術使用を制限するもの。法術の乱用改善を言い渡されたレナだからこそ渡されたものだ。 つまり、これから先、ノブを止めるのに法術以外の手段が必要となる訳で。 「さあノブさん、刮目してください。レナ様の幅広いジャンルのお下着を」 「フヒヒ! 胸が熱くなって参りました!」 そうしている間にも、本当にフリットの関係者かと思うくらいにノブと同調したセリが箱を開封を続けるわ、 「大志君、私達の部屋へ。私のを着用モデル付きで見せてあげる」 「いや、だから何の話よ?」 尊敬する姉は大志の背中を押してこの部屋から出て行こうとするわ、 「こちらはスカート、と――」 舞は荷物の仕分けに勤しんでるわで、まさに混沌状態。 レナは軽いパニックになった挙句、 「う、うにゃああああああああああ!」 動きが制限されるワンピース姿の筈なのに、ノブの方へ素早く跳び掛かり、右手を頭上に構えた。パーではなく、グーで。 そしてその勢いで殴り飛ばして…… ――パシッ いた筈が、ノブはいとも容易く左手で細い右腕を捕らえ、攻撃を防いでしまった。 「ふははは! 自称、喧嘩の玄人である俺様にそのような素人パンチ、当てる事など不可能! セリを真っ先に止めるべきだったようだな!」 「!!?」 ドヤ顔でそう宣言したノブに、レナも動揺を隠せない。 と言うか、彼の顔と近い事にどきりとしてしまった。 「わ、わ、にゃううう!」 「ほいっと」 何だかもう色々とパニックになって放った左の駄々っ子パンチも防がれ、更に顔が近くなる。 色々と容量オーバーになり、とうとう涙目になってしまった。 「それじゃあ一枚目! まずは純粋な無地白から行きまっしょい!」 「Foooooooo!」 「ひゃわぁ!」 本格的に箱を漁り出したセリ。ノブの大興奮の声と一緒に、レナからどこから出したのかと言いたくなるような変な声が漏れる。
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