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触れることの叶わぬ恋なら
いっそ忘れてしまいたいのに
いつも最後には貴方を歌うの
私の憧れはいつも遠く
微かに見え隠れする太陽のよう
身近に見えるモノは近すぎて
手の届かないモノに焦がれてしまう
気づけばもう季春になる
淡い桃色の帷子を纏った桜は
貴方を連れて行くアヤカシ
もう一度会えるよう歌うわ
届かぬ想いと分かっているのに
空回りする胸は速度を上げる
このままじゃ駄目だけど
貴方の心根歌うの
貴方を想ってしまう
貴方を歌ってしまう
永遠に続く止められない歌を
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