第1話:雪の日の挑戦

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  「ヨーイ……ドン!」 冷たいがふかふかの雪絨毯に手をつけると、短距離走の陸上選手よろしくスタートした。 真ん丸になってみたかった。 ゴロゴロと軽快に回転し、雪ダルマになる予定……だった。 しかし、頭蓋骨に響く鈍い音や激痛と共に、たったの二回転半で私の夢は脆くも潰えてしまったのだった。 ゴ リ ン ッ ! ! 痛む頭を抱えたまま助けも呼べず、雪の上に横になったまま意識が朦朧となってしまった。
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