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深夜、近くのコンビニへ行こうと家を出た時だった。
キ ィ ―――― ン
突然の耳鳴りが私を襲った。
高い所へ登った際に耳が詰まったような、そんな感覚に陥る。
何者かが近づいてきていると、第六感が告げていた。続いて、
「ハァ……ハァ……ハァ……」
後方から荒い息遣いも聞こえてくる。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
足音は雨音に掻き消されているのか、全く聞こえてはこない。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
気になって後ろを振り返ってみたが、誰もいない。
気味が悪かったが気にしないようにして、再び歩き出そうと進行方向に顔を戻した。
“アレ”が待ち構えているとも知らずに……。
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