第2話:雨の日限定ストーカー

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「止めろ!どっか行けっ!」 ガチガチと震える口で精一杯叫んだが、効果はない。 霊は不気味な顔を更に歪ませ、呼吸を一層激しくさせる。 「ハァ……ハァ……ハァ……」 「俺は何も出来ないんだ!」 「ハァハァハァハァハァ……」 「頼らないでくれっ!!」 「ハァハァハァハァハハハ……」 「………止めろぉぉぉぉぉっ!」 「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ……」 甲高い笑い声が響き渡った瞬間、私の鼻からは予期せず、ボタボタと血液が流れだした。
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