第1話:雪の日の挑戦

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歪んだ視界に何か白いモノが映りこんだのは、それからすぐ後のことだった。 仰向けに倒れている私の周りをうろうろと徘徊しているのが、ぼんやりとだが見える。 そして、 ピンポーン……。 ピンポンピンポーン……。 自宅のインターホンが鳴らされた。 数分が経過するとようやく母が出てきて、血を流して倒れている私に気がついてくれた。      *   *   * 「まぁっっったくもぉアンタは……」 呆れ顔で私の手当をする母。 傷口は痛みの割には浅く、頭皮を少し切っただけだった。 「呼び鈴押してからまた怪我した場所に戻って寝てたの?」 「?」 「Leoが押したんでしょ?」 「僕が?ううん、押してないよ?」 私と母は無言で首を捻ったが、結局分からず仕舞いだった。
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