ことの始まり

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志穂には1年前から付き合っている亮太という彼氏がいる。 ガソリンスタンドのアルバイト先で知り合い、同い年ということもあり、すぐに仲良くなった。 亮太は志穂に好意を抱き、交際を申し込んだ。 正直、亮太は好みのタイプでは無かったし、志穂は失恋をしたばかりで付き合うつもりは無かった。 失恋の傷は意外に深く、もう恋愛はウンザリだと思っていた。 志穂は友達の前では明るく活発な性格だが、恋愛となると話は別で、惚れた男性には自分の感情を全て抑え込み、相手に合わせてしまう。 そんな性格がいけないんだろうと頭では分かっていても、現実はそう上手くはいかない。 結果的に、いつも最後には傷つけられて捨てられる。 だから恋愛は懲り懲りだった。
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