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翌日 合宿当日
姉の熱は少し下がっていた
だがまだ微熱と言うところだ
空は快晴
私の祈りは届かなかった
姉は絶対合宿に行きたいはずだと私は思っていた
だが姉は合宿については一言も口を開かなかった
私は不思議だったが話題にしたくないくらい行きたかったのか...と勝手に解釈した
姉が休み約一週間が経った
今日は合宿二日目だ
姉の体調はもうすっかり良くなっていた
母も昨日はよく寝れたみたいで私は安心した
夕飯の時
久しぶりに家族三人で食事した
父は夜遅いので夕食は女三人だ
「姉ちゃん体調よくなって良かったね!!でも合宿いけなくて残念だったね...私雨降るように祈ったんだよ~でも晴れちゃったね...アハハ」
と私が言った瞬間
「うるさいっっ!!!!!あんたに何がわかるのよ!!!!」
姉はすごい剣幕で私を睨んだ
私は怖くなって今にも泣きそうになった
母は驚いた顔で固まっていた
「紗由どうしたの??由季はあんたの事すごい心配してたのよ??」
私は泣き出した
「うるさいうるさい!!!!!あんたらにあたしの何がわかるんだよ!!!!!!もうほっといてよっっ!!!!」
姉は椅子から立ち上がりすごい勢いで階段を上がり自分の部屋に閉じ籠ってしまった
聞こえてくる姉の鳴き声に私たちは成す術なくその場に動けずにいた
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