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9月
夏休みも開けてようやく学校が始まった
夏休みの間は姉は昔の姉だった
よく笑い、喋り、家族の中心的存在だった
ただあの日の姉の事はまだ聞けずにいた
母はあの日以来笑顔は見せるがどこか切なそうだった
姉はまた熱をだしていた
初日も行かないつもりなのか
私は待ちに待った二学期初日
ヤスとは相変わらず馬鹿やってとても相手に恋愛感情なんかは無いようだった
それでも私は楽しかったので良かった
好きと言う気持ちがあったが、まだ付き合うなどよく分からなかった
考えもしていなかった
ヤスとは家が近いためよく一緒に帰っていた
帰り道ではからかわれたりしたが別に構わなかった
少し私の方が家が遠いにも関わらず私の家の方まで送ってくれた
そういう優しさが嬉しかった
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