~Side司~

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小5の春。 1つ学年が上がった年。 特にこれと言って、何も変わらず、いつもと同じ朝を迎えた。 ダルい始業式に出て、校長の長い話の後、教室に皆で移動した。 直ぐ、朝の会が始まると思ってた時、先生が転入生を呼んだんだ。 『夢乃 音さん。今日からこのクラスで皆の仲間になるから』 それが、音との出会いだった。 皆が転入生を見て、友達同士話している中、俺はその姿に見とれた。 艶のある黒髪、それに映える白い肌、薄ピンクの唇、目はパッチリ二重。 そこら辺に居る女子とは、明らかに違った。
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