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音が来て数日後、音は毎日読書をしている事が多かった。
俺は話してみたくて、意を決して近寄った。
『その本、面白い?』
口から出た言葉は、ありきたりな物。
音は顔を上げて、俺を見た。
間近で見れば見る程、他の奴とは違い、吸い込まれる様だった。
『面白いけど?……私はね』
『ふーん』
俺は少し緊張した。
何て言って良いか分からなかった為に、会話が途切れた。
だけど、音から目を離す事が出来なかった。
『男子達の所に行ったら?』
無言で見ていた俺に、音が言った。
俺は正直驚いた。
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