小五・二学期

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野菜を渡されて、包丁のある場所に移動した。 ━トントン…トントン… 『つか、何で俺が野菜切ってんだ?』 『司が手空いてたから』 『お前等、火に風送ってねーで少しは手伝え!!』 『良いじゃない』 『てめぇには言ってねーんだよ』 普段ぶりっ子な女子に、俺はうんざりしていた為、班の女子も嫌いだった。 (…面倒くせぇ…) 心の中で呟きながらも、野菜を切り続けた。 ━トントン…トントン…   『司、ここの野菜、鍋に入れて良いか?』 『あぁ良いぜ』 まな板の端の、切り終わった野菜の山を同じ班の男子が鍋に入れた。
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