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(私は何も悪いことなんてしてない!アナタ達が悪いのよ!!)
クサイハナは泣き始める。
「止めろ。」
気がつくと暴行を加える人間達の後ろに1人の少年がいた。
「なんだお前!!こいつらはリーフの石をデパートから奪ってなぁ!!溶解液を俺の頭にぶっかけたんだよ!!」
溶解液をかけられた男が言う。
「な…を……よ?」
少年が呟く。
「小さくて聞こえねえよ!!」
「何をしたよ……?その子達はそこまでずたぼろにされる何をしたよ……?何度も蹴られて血を流されて……ライターで体を焦がされるような何をしたよ!!何か理由があったのかもしれないのに……」
「うるせぇ!イーブイならまだしもクサイハナなんか臭いカスポケモンだろうが!!カスがいきがりやがってよぉ!!」
「カスはお前たちだ……この子たちの気持ちなんか考えないで……ただ暴行を楽しんでただけだろっ!!!」
少年が人間達に叫ぶ。
「うるせぇ!!」
「お前もグチャグチャにしてやる!!」
人間達が少年に襲いかかる。
(もう逃げて!!)
「グァ……」
少年は1人の人間の体に鋭い蹴りを入れる。
続いて2人目の顔に鋭い拳を浴びせる。
「うっ!!」
「何をしたよ……?この子たちがそこまでされる何をしたよ!?答えろ!!!」
少年は襲いかかってくる人間達の攻撃を巧みに避け、ピンポイントに攻撃を加える。
「ヒィ…………」
最後に残ったのはクサイハナの頭を掴んだ男。
「何をしたよ……?」
少年が男に一歩ずつ近づいていく。
「許してくれ!!お願いだ!!」
男は腰が引けて動けない。
「その二匹もね……」
少年は話しながら拳を振り上げる。
「止めてくれ……!!頼むから!!」
「そうやって許しをこいたんだよ!!!」
少年は男の顔に拳を振り下ろす。
やがてその場で気絶していないのは少年と二匹のポケモン達だった。
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