夏休み

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時は経ち、夏休みに入る。 中学のバスケ部を引退した川崎は退屈していた。 朝、部屋のベッドに寝転がり、雑誌を見ていた。 ブー、ブー、 「誰だ?」 携帯が鳴り、川崎がメールを開ける。 凌だった。 【今日、体育館開いてるらしいから久しぶりにバスケやんね?】 メールの返事に困った。 川崎が椿野に行く事を、まだ誰にも話していなかったからだ。 迷いながらもメールを返した。 【おう。すぐ行く。】 (この機会に言っとくか。) 川崎はそう思いながら、ボサボサの寝癖を整え、マイボールを肩から下げ家を飛び出した。
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