293人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
時は経ち、夏休みに入る。
中学のバスケ部を引退した川崎は退屈していた。
朝、部屋のベッドに寝転がり、雑誌を見ていた。
ブー、ブー、
「誰だ?」
携帯が鳴り、川崎がメールを開ける。
凌だった。
【今日、体育館開いてるらしいから久しぶりにバスケやんね?】
メールの返事に困った。
川崎が椿野に行く事を、まだ誰にも話していなかったからだ。
迷いながらもメールを返した。
【おう。すぐ行く。】
(この機会に言っとくか。)
川崎はそう思いながら、ボサボサの寝癖を整え、マイボールを肩から下げ家を飛び出した。
最初のコメントを投稿しよう!