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ダム………
体育館に着くと小さなドリブルの音が聞こえてきた。
「よう!凌!」
川崎が愛想良く手を上げながら声を掛けた。
……………。
返事はなかった。
凌は1人でシューティングをしていた。
不思議に思った川崎だがケースからボールを取り出し、自分もシューティングを始めた。
ダム! ダム!
スパアン!
………何か変な感じだ。
体育館に入ってからまだ凌と何も言葉を交していない。
「おい、凌。どうしたんだよ?」
川崎がシューティングをしている凌の肩にポンと手を置く。
「……………。」
返事は無い。
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