夏休み

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ダム……… 体育館に着くと小さなドリブルの音が聞こえてきた。 「よう!凌!」 川崎が愛想良く手を上げながら声を掛けた。 ……………。 返事はなかった。 凌は1人でシューティングをしていた。 不思議に思った川崎だがケースからボールを取り出し、自分もシューティングを始めた。 ダム! ダム! スパアン! ………何か変な感じだ。 体育館に入ってからまだ凌と何も言葉を交していない。 「おい、凌。どうしたんだよ?」 川崎がシューティングをしている凌の肩にポンと手を置く。 「……………。」 返事は無い。
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