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「古泉、お前バカじゃないだろ?そんな事したらどうなるか…」
「分かってますよ、分かってて言ってるんです」
「お前…」
「でも、あなたが媚薬の入ってないチョコを食べればいい話ですよ」
「でもって、いやいや意味分からん」
「媚薬がどんなものか、知りたくありません?」
「知りたくねーよ」
「そうですか…じゃあ、」
「じゃあって…おまっ」
気付いた時には、もう遅かった。
古泉は、どちらかのチョコを口に含み、口移しで俺に食べさせていた。
甘いような苦いようなチョコの味が口いっぱいに広がったと思うと、
喉へとチョコを押し込むように、古泉の舌が入ってきた。
「んっ……はぁ…」
「どうです?お味は」
「どうって…普通に、うまい…が‥?」
「…もう効いてきました?」
「んなっ…なんだコ、レ‥」
チョコを食べて、もとい食べさせられて一分も経っていないのに、
息をするのが苦しくて肩が上下する。
体全体が熱くて、額から脂汗が出てくる。
それから…それから‥
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