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初夏の香りが漂う季節、シンガポールにいる一人の男からダイにメールが届いた。
“ダイさん元気ですか?ケイです。久しぶりです。そっちは、どうすか?シンガポールは面白いとこですよ。一度こっちに遊びに来ませんか?”
ケイは、いつもこんな調子でメールを送ってくる。
出無精で忙しいダイが簡単に重い腰をあげるはずはないとタカをくくってのことだ。
たが、その時のダイは違っていた。
一人の女の子と出会いダイの人生は急速に変化して行く・・・
ダイは彼女に相談した。
「行ってらっしゃい」
あまりの反応にダイはあっけに取られた。まだ出会ったばかりなのに・・・
続け様に彼女は、
「シンガポールに行ったらナイトサファリで象を見て来て。」
「・・・分かった。」
よく意味が分からないままダイは返事をした。
行くと決めたら、行動は早い次の週には一人飛行機に乗りダイはシンガポールへ向け旅立っていた。
眼下は、真っ白な雲が広がりまるで天界にいるようだ。
スチュワーデスの着る民族衣装がやけに体のラインを浮き彫りにしていた。
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