第2章 喰

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こうしてブラックは沙夜にいわれるがままに罪の無いクラスメートを喰べ続けた。 そのうち、学校閉鎖になり、警察も必死に捜査を続けた。 しかし、そんなことも関係なく毎晩ひたすら喰べた。 そんな日々が続いた… 生徒は沙夜以外…姿を消した… 「喰べるもの…なくなったな…」 俺は言った。 「お別れだ……」 沙夜はガクンと肩をおとし、涙ぐんだ。 俺はそんな沙夜を見ていられず、家を出た。 最初からどこかでひっそりと死ぬつもりだった… 俺の寿命はあと3日だろう… それまで海に… ……海で死のう 俺はパタパタと海まで飛んで行った。 ザザー 潮の香り… 波の音… 俺の墓場……… 俺はストンと腰を下ろした。
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