第2章 喰

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3日目の朝… 今日…か… 俺が死ぬのは… 悲しくはない… 失なうものはないんだから… こういう運命なのだから… ただ…気掛かりなのは… 俺が死んで悲しむヤツがいること… ……沙夜… ザリッ… 後ろに気配を感じる… 俺は振り返った。 …!! …沙夜? 沙夜はやつれはて、目が死んでいた。 最後に会った時の面影はなかった… 「沙…夜…?」 「やぁっと…見つけた……」 俺は…ゾッとした。 「ブラッ…ク…だめだよ…死んじゃぁ…」 沙夜はニヤァと笑った。 手にはデカイ包丁… 何…する気だ… 沙夜は自分の肩の上に包丁を掲げた。 「やっ…やめろぉぉぉぉぉっっ」 沙夜は包丁を自分の肩に降り下ろした。
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