第2章 喰

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砂浜が赤く染まる… 沙夜の肩からは血が噴水の様に噴き出している。 沙夜は、砂浜に転がった自分の腕を拾いあげ、俺に差し出した。 「たべて……」 俺は恐怖で金縛りのように体が動かなくなった。 「たべないと…死んじゃう……」 沙夜はゆっくり俺に近付いてきた… そして、俺の口にもげた腕をねじこんだ。 俺は必死に抵抗し、あとずさった。 「どうしてたべないの?」 沙夜は不思議そうに首を傾げた。 「ば…バカか……お前の腕なんて喰えるわけねぇだろ…」 俺は自分の指名…沙夜を幸せにすることも出来なかったうえ…沙夜を狂わせちまった… 俺は…どうすれば… ザリッ ふとみると、沙夜の後ろに人影があった。
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