17人が本棚に入れています
本棚に追加
砂浜が赤く染まる…
沙夜の肩からは血が噴水の様に噴き出している。
沙夜は、砂浜に転がった自分の腕を拾いあげ、俺に差し出した。
「たべて……」
俺は恐怖で金縛りのように体が動かなくなった。
「たべないと…死んじゃう……」
沙夜はゆっくり俺に近付いてきた…
そして、俺の口にもげた腕をねじこんだ。
俺は必死に抵抗し、あとずさった。
「どうしてたべないの?」
沙夜は不思議そうに首を傾げた。
「ば…バカか……お前の腕なんて喰えるわけねぇだろ…」
俺は自分の指名…沙夜を幸せにすることも出来なかったうえ…沙夜を狂わせちまった…
俺は…どうすれば…
ザリッ
ふとみると、沙夜の後ろに人影があった。
最初のコメントを投稿しよう!