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「……パパ。」
コーヒーを飲んでいたウサギの着ぐるみが振り返った。
「…サンタさんからプレゼントをもらったの…」
『よかったじゃないか。』
ウサギの着ぐるみは手をぽふぽふ叩いた。
『何をもらったんだい?』
「それが…分からないの。」
ウサギの着ぐるみは首を傾げた。
沙夜は、ずいっとパパの目の前に鳥かごを出した。
『ほぅ……これはいいものをもらったな。』
「なんなの?」
ウサギの着ぐるみは、沙夜の頭を優しくなでた。
『これは、子供を喰らう怪物の………名前は忘れたな…』
「子供を…食べるの?」
沙夜は、さっと寒気を感じた。
『大丈夫。沙夜はいいこだから食べられないよ。』
その怪物は沙夜を見てからかう様に、にたっと笑った。
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