第1章 プレゼント

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「……パパ。」 コーヒーを飲んでいたウサギの着ぐるみが振り返った。 「…サンタさんからプレゼントをもらったの…」 『よかったじゃないか。』 ウサギの着ぐるみは手をぽふぽふ叩いた。 『何をもらったんだい?』 「それが…分からないの。」 ウサギの着ぐるみは首を傾げた。 沙夜は、ずいっとパパの目の前に鳥かごを出した。 『ほぅ……これはいいものをもらったな。』 「なんなの?」 ウサギの着ぐるみは、沙夜の頭を優しくなでた。 『これは、子供を喰らう怪物の………名前は忘れたな…』 「子供を…食べるの?」 沙夜は、さっと寒気を感じた。 『大丈夫。沙夜はいいこだから食べられないよ。』 その怪物は沙夜を見てからかう様に、にたっと笑った。
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