第2章 喰

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『朝だぞ。』 パパがカーテンを開けた。 眩しい… 今日…学校じゃん… 沙夜はベットから起きて朝食を食べた… 目の前でパパが新聞を広げた。 沙夜は朝食を食べ終わり、部屋に戻った。 ブラックがじっとこっちを見た… 「…ゴメンね…君は連れて行けないんだ…」 沙夜は申し訳なさそうに言った。 ブラックはふっと呆れた様に、 「行く気ねェよ、バァーカ…」 と言った。 登校途中…何度も足が止まった。 沙夜は小学二年生…そして、いじめられていた… それでも、パパの言葉を信じて学校に通っていた。 教室に入った。 いつもより騒がしい。 私の席には相変わらず「死ね」の文字が私を睨んでいた。 先生が教室に入ってきた。 深刻な顔だ… 教室全体が静かになった… 「皆さん…ニュースを見て知ってる人もいるんじゃないかと思いますが……山岡悠君が…昨夜、行方不明に…なりました…」 教室がよりいっそうしぃんとした。 悠君って…いじめっ子の…?!
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