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今日はいじめも起こることなく、学校が終わった。
家に着くと、ブラックがホットケーキを食べていた。
「私にもちょうだい。」
ブラックは私の声に気付くと、フライパンの中のホットケーキを皿に乗せて、シャーっと机の上を滑らせた。
「ありがと。」
私はイスに座り、ホットケーキをほおばった。
「…なァ…、今日学校で変わったことあったか?」
ブラックが聞いた。
「変わったこと?…うん…。いじめっ子の悠君が行方不明になったんだって。」
ブラックの眉毛がぴくっと動いた。
「…それを聞いて、どう思った?」
ブラックは真剣な表情だ。
「パパに言ったら怒られそうだけど、正直嬉しかった。」
私は思わず、にこっと笑った。
ブラックは安心した顔をして、コーヒーをいれた。
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