赤ガ好キ

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僕は不意に吹き荒れた強い向かい風に押され土手を転がり落ちた 視界が回る 回る回る そして硬い硬い コンクリートの車道に強く頭をぶつけた 気を失い掛けた僕の耳に鋭いクラクション 目の前に迫る巨大なトラック …嗚呼、神様… 塗り潰される僕の意識 赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤… 僕は赤が好きだった 只、赤が好きだったんだ
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