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「ジーンジーンジーン」
セミが騒がしい夏だ。このクソ熱い時によくやるもんだ。
今俺は何処にいるかというと、学校だ。夏休み前のテストだ。このクソ熱い時によくやるぜ。
こう言っている俺は今にも死にそうだ。隣では奴がスースー寝息を立てながら寝ている。もう終わったのか・・・・・。憎たらしい奴だ!俺がこうして頑張っているのに、寝てやがる。
まぁその辺はどうでもいい。なぜなら、奴の事を考えていても仕方がないからだ。取りあえず俺は自分のテストに集中するとしよう。
テストが終わり下校時間となった。礼と同時に奴が俺の襟を掴みズガズガと歩いていく。そうそう自己紹介を忘れていたな。俺は「須賀 勘九楼」だ。そして、俺が奴と言ってる奴の名前は「周防 神楽」だ。
向っている場所は、学校の近くにある森林だ。そこに俺らの別荘もとい秘密基地らしき物がある。放課後いつもそこに寄っているわけだ。なぜか。神楽の奴が
「あんた勉強全然ダメよね?だったら私が教えてあげる!あんたこのままだったら大学行けないわよ?進学希望なんでしょ?光栄に思いなさいよ!」
などと言って無理やり勉強を教えてもらってるってわけだ。
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