親父

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それからずっとキャッチボールをひたすらしていた。 疲れてベンチに座ると親父がジュースを買ってきた。 嬉しいて少しずつ飲んだ。それを見て笑いながら「また買ってやるよ」て言った。 「じゃあヤクソクだょ」って言いながら指切りした。 いきなり親父は胸に俺の手を当てた。 「バクバク動いてるだろ?これが生きてる証なんだょ。脈を打ってるって言うんだ。」 いきなりそんな話をされたから俺はちんぷんかんぷんだった。 そしたらまたハヤトが分かるようになったらな、て言って笑った。 それから一気に飲んでまたキャッチボールをし始めた。
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