第二章・―まずは主人公から―

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玄櫂「という訳で、いきなり『Guardian』キャラ専用。キャラ紹介の本を作ってみたり」 十夜「いきなり過ぎだよ」 玄櫂「あ、俺この名前だけど。作者だからね?」 十夜「言われなくても分かってるよ。何か俺に用事?」 玄櫂「用事も何も、キャラ紹介だよ主人公君」 十夜「あのさぁ、俺がこの話の主人公だって。何人くらいが認識してるの」 玄櫂「さぁ? 多分お前がここにきて、ビックリしている読者の方が多い筈」 十夜「だよね」 玄櫂「恐らく皆、蛇眼の事を主人公だと思っているだろう」 十夜「そんな阿呆な事、良い顔しながら言わないでくれるかな?」 玄櫂「お前存在感なさ過ぎ。……元はと言えば、お前ピンで式神は蛇眼だけだったんだぞ」 十夜「今よりもっと、シリアスな内容だったんでしょ」 玄櫂「うん」 十夜「その面影は何処に?」 玄櫂「虹の彼方に」 十夜「……蛇眼呼んで良い?」 玄櫂「良い訳ないだろうが! お前俺を殺す気か!?」 十夜「だってウザいんだもん」 玄櫂「お前とはかれこれ十年以上の付き合いなのに! ちょっとおふざけした反応がそれか!?」 十夜「扱い悪くなってる一方なのに、愛想良くなんてしないよ」 玄櫂「お前……、実は腹黒か!?」 十夜「とか言って、十年以上の付き合いのクセに。俺のイラスト一回も描いた事ないでしょ」 玄櫂「だって、イメージ決まらないし。まぁ読者の人のイメージに任せ……ってうぉぉ!」 十夜「俺だって良い加減切れたいんだよねー」 玄櫂「や、止めろお前! 間違っても蛇眼は呼び出すなよ!?」 十夜「じゃあ、誰なら良い?」 玄櫂「ま、満面の笑みで死刑宣告するなぁぁぁ」 十夜「誰が悪いか、理解ってるよねぇ」 玄櫂「俺が謝るから! 今度から一回くらいは描く」 十夜「……一回?」 玄櫂「いや二回?」 十夜「別に俺は構わないよ?」 玄櫂「……謝ります」 十夜「宜しい」 玄櫂「下手に式神を増やしたから、存在感無くなっただけなのに……」 十夜「あのさ、亀紀君呼ぼうか?」 玄櫂「…………イジメ!?」 十夜「俺は普通に主人公したいんだってば」 玄櫂「だから、主人公だってば!」 十夜「だったら、出番増やして」 玄櫂「……うぅ、そう出来ない理由が……」 十夜「あぁ、ネタバレのアレ?」 玄櫂「クライマックスにつなげたいから、今は言えないけど」 十夜「俺が自分の能力使っちゃいけないのと関係あるんだよね」 玄櫂「うん」
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