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「お願い…お願いだから…早く殺して…」 俺の目の前でミコトは体を震わせ、涙を流す 「そんなこと…できるわけないだろっ…」 俺は拒んだ ミコトは俺の手にそっと自分の手を重ねた 「お願いだからさ…」 ミコトは俺の指をゆっくりと引き金へともっていく こんなにも重い引き金は今までになかった 部屋に乾いた銃声が響きわたる ミコトの着ている白い服が朱に染まっていった
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