8人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は痛みを耐えながら試合を続けた・・・
俺達は疲れながらも頑張り続けたが負けてしまった・・・
俺の生きがいは終わってしまった・・・
だけど後悔はなかった・・・
病気でバスケが続けられなくなる事なく続けられた事・・・
両親もまた続けさせてくれたこと・・・
俺は充実した・・・
後は翼に託すように肩を叩きロッカーへと向かった・・・
チームのみんなはコートで泣いていた・・・
俺もみんなと共に泣きたかった・・・
ただそれはできなかった・・・
嘘をつき・・・
バスケ部を辞めていく俺には・・・
みんなが来る前に俺は着替え、帰ろうと試合会場の入り口に向かった・・・
入り口に女の子が立っていた・・・
紗香だ・・・
俺は目を疑った・・・
会えるはずがないと思っていたのに・・・
紗香は俺の方へと歩き始めた・・・
紗香は試合の事は何も言わず・・・
また逢えたねと紗香は言った・・・
俺もまたそっけない態度で返事をした・・・
紗香は何故か嬉しそうな顔で俺に微笑んだ・・・
最初のコメントを投稿しよう!