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「…フッ!」
側面からきた横斬りをジャンプして避け、顔に蹴りを当てそのままバック宙をした。そして俺はその闇の人型に向かって手をかざした。
その瞬間、魔法陣が反応し手の平から光が照射された。光はいとも簡単に闇を切り裂いた。
次にまた闇の人型が前から鎌を縦に振るう。
「効かねぇ!」
ケントは側面に回転して鎌をかわし、懐に潜りこんだ。
「…フォトンブラスト!!」
と、同時に手の平から莫大の量の光が闇を貫く。
「…! あれか!?」
ケントの視線のところに莫大の量の闇が形成され、大型の闇の獣が作り出された。
その時妖精ぴゅうとこちらに飛んで来て俺に言った。
「あれはまずいわね…今のままじゃキツイわ。これ使って」
妖精がケントに向かって小型の装置を投げ渡す。
「これは…?」
「光閃剣よ。アンタの力に比例して刃は強くなるわ」
…ビシュウウウッ!
突如小型の装置から蒼い光が出た。
「か、軽い…!?」
俺はそれを2.3回振った。
「あ、そうそう。それ触れただけで切断されるから気をつけてね。…奴の弱点は額の宝石よ。」
俺は獣を見た。確かに額に宝石がある。だが、それを守るように角が形成されてる。
「…先に角をやるか…」
俺は剣を構えた。
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