第1章~始まりの朝~

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「…フッ!」 側面からきた横斬りをジャンプして避け、顔に蹴りを当てそのままバック宙をした。そして俺はその闇の人型に向かって手をかざした。 その瞬間、魔法陣が反応し手の平から光が照射された。光はいとも簡単に闇を切り裂いた。 次にまた闇の人型が前から鎌を縦に振るう。 「効かねぇ!」 ケントは側面に回転して鎌をかわし、懐に潜りこんだ。 「…フォトンブラスト!!」 と、同時に手の平から莫大の量の光が闇を貫く。 「…! あれか!?」 ケントの視線のところに莫大の量の闇が形成され、大型の闇の獣が作り出された。 その時妖精ぴゅうとこちらに飛んで来て俺に言った。 「あれはまずいわね…今のままじゃキツイわ。これ使って」 妖精がケントに向かって小型の装置を投げ渡す。 「これは…?」 「光閃剣よ。アンタの力に比例して刃は強くなるわ」 …ビシュウウウッ! 突如小型の装置から蒼い光が出た。 「か、軽い…!?」 俺はそれを2.3回振った。 「あ、そうそう。それ触れただけで切断されるから気をつけてね。…奴の弱点は額の宝石よ。」 俺は獣を見た。確かに額に宝石がある。だが、それを守るように角が形成されてる。 「…先に角をやるか…」 俺は剣を構えた。
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