第1章~始まりの朝~

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獣はケントに向かって突進してきた。角が黒く光っている。あれは…まずい…。 「…くっ!」 俺は素早く横に片手をつき、そのまま力を加えて左に空転して獣の突進をかわした。だが…。 「…!?しまった!」 その獣の角から黒い珠が出て、ケントを襲った。 「ぐぅっ!」 ケントはきりもみ状態で飛ばされ、屋上の床に落ちた。その様子を見てコウキは 「ケント!…待ってろ、すぐ行くぞ!」 と言い走り出した。 「…っ来ちゃダメだ!」 その時すでにコウキが飛び出していた。当然、獣はコウキをマークする。 獣は口から闇の波動を照射。コウキを狙う。 「やめろぉ!!」 ケントは無意識の内に片手を獣に向けていた。 莫大の量の光が構成される。 「フォトンーバースト!!」 その光のレーザーは闇の波動を打ち消し、獣に当たる。 ウゴォォォ!? 「今だっ!」 ケントは光閃剣を素早く回し獣に向かって空転そのまま振り下ろす。 角が折れ、弱点がむき出しになっていた。 「ハァ!!」 獣の肩に乗りバック宙して頭の宝石に突き刺す。 ウガァァァ! 奴はそのまま砕けちった… 「終わった…のか?」 妖精は呆れながら 「…なにぼさっとしてんのよ、さっさと行くわよ!」 「…は?一体どこへ…」 「宇宙(そら)よ!」
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