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「宇宙…だって…!?」
その言葉が信じられなかった。大抵宇宙というのはもっと偉大な人が一生懸命頑張って行く場所だ。けど俺は…ただの学生なのに…いいんだろうか。けど…無理だ。例え行けたとしても親は必死に俺を探しては心配するだろう…。
その時、妖精の髪から金色が覗いた。
「…あまり時間がないわ…早く行くわよ」
「ちょっと待っ…」
妖精は俺の肩に止まり、
何かを呟いた。
そしてケントと妖精は光に包まれた。
「お、おい!? 」
「どうしたの!?ケント!」
俺はコウキたちが何言っているのかが分からない。なぜなら、魔法陣と屋上はもう別空間になっていたからだ。
でも、ケントだけは見える。ケントは何かを言って光に包まれ消えた…同時に俺達を包んでいた光も消滅した…。
コウキはケントが何を言っているか口の動きで分かった。
「さよなら…コウキに…ハルカ…」
「…ケント」
「馬鹿野郎…お礼くらい言われやがれ…」
コウキは空の彼方を見つめた…
「………」
ケントは光の翼に乗り、宇宙へと進んだ。
「大気圏に入るから、仮死状態にさせるけどいい?」
「………」
妖精は髪をかきあげながら
「何も答えないって事は良いって訳ね。」
ドスッ
冷たい感じが首に…
「…っ!?」
意識が消滅した。
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