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………
(起きなさい…)
………?
(起きなさいってば!!)
…!?
ケントが気がつくとそこは狭い空間だった…窓からは無限の宇宙が見える。こういうの漫画でよくある脱出ポッド…みたいなやつだ…。
俺の肩には白い妖精が…いや、白じゃない、完全に金色だ。
「もう、ぐずぐずしてるから効果解けちゃったじゃない!」
俺は身を起こして言った。
「…君は誰だ…つーかここは何処だ!というかこうなるなら家族にもお別れ言わせろ!」
妖精は冷静に自分の名前を口にした
「うるさい男ね…アタシは…ノアよ…。」
「誰だ?」
「…っ!?アタシの名前知らないの!?」
「うん。」
「これだから…情けないのね…。まぁいいわ。ここは脱出ポッド…ではないわ。紋章機の中よ…」
「紋章機…て何だよ?」
「簡単に言うとね…選ばれた人間にしか動かせない戦闘機よ…っ!?…」
突然機体が揺れた。
「ヴァルファスク…!?こんな時に…! モニターを見て!」
ケントは言われるがまま、モニターを見た。えーっと、画面上の青い点が味方…つまり俺だ…大体分かる。で、後ろの方には赤い点の大群が…軽く20はいる…敵だな…
「やばくない…?」
「だから救援を呼ぶのよ!!」
ノアはモニターの通信機に顔を出した。
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