第1章~始まりの朝~

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宇宙歴772年… 「行ってきまーす!」 家のエレベーターを降りてこの少年は元気よく家を出た。 「さて、自転車の鍵…あった…。」 少年の名前は亜羽具 健登(以下ケント)。 年齢17、高校3年 剣道部 髪は赤黒く、身長は平均値。 特技はただ走るのが速いだけだが… この少年は自分の異変に気付き始めている…。 「私と…来て下さい…」 毎日この夢の中でこの声が聞こえる。 桃髪の天使…これにしか見えなかった…。 この美少女の夢を見た後に必ず頭が痛くなる。 「冗談じゃないぜ…ったく…。」 そして、今日も当然の事、頭が痛くなった。 「…あ、今日の1時限目体育じゃん、ラッキー。」 青空の下、少年は自転車をこぎ始めた…。
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