277人が本棚に入れています
本棚に追加
まさに…展望公園って感じだった。地球を思いだす…。
空はパネルで出来ていて、地面は普通の土だった…噴水もあるし、緑も綺麗だし…
元気にしてるかな…コウキにハルカ…。母さんに父さんも…
「ケントさん?」
ミルフィーは俺の顔をひょこっと覗いた。
「わぁ!?」
「どうしたんですかぁ?」
俺は慌てて言う。
「ごめん、考え事してた。」
ミルフィーはそれを聞いて俺の様子を伺いながら言った。
「…ひょっとして、あたしじゃ嫌でしたか…?」
ミルフィーは少し泣きそうだった。その様子を見た俺は
「そ、そんな事ないよ。…それに勉強にもなるし。」
俺はミルフィーに微笑みかけた。ミルフィーは機嫌を取り戻したのか明るく語って
「私、この場所が大好きなんです!暇があればここで野菜等栽培してるんですよ。」
だがミルフィーの言葉を無視してどうしても考え事をしてしまう…。
「あ、うん…」
ミルフィーはやっとケントが落ち込み気味なのに気付いた。
「…本当にどうかしましたか?」
「いや…。」
「ケントさん…悩み事があるなら何でも言って下さいね。あたし、ケントさんの事もっと沢山知りたいから…。元気でいて貰わないとあたし、困っちゃいます。ランファもミントもみんなケントさんの事話していて気になってました。だから…。」
俺は心を隠すようにミルフィーに言った。
「大丈夫、ありがとう…。」
ミルフィーは少し俺に近づき
「私がケントさんを鑑内に案内したのは少しでもケントさんと一緒にいられたらいいなって。」
俺に笑いかけた。
「…はは。」
「どうしたんですか?」
俺は笑い返して言った。
「ミルフィーの笑顔見てたらどうでもよくなってきたよ」
ミルフィーはそれを聞いて顔を真っ赤にした。
「はぅ///💦さ、さぁ次行きましょう💦」
それが可愛くてペースに乗せられてしまった。本当はまだここに居たかったが…。
「あ、ああ💦」
二人は展望公園を出た。
最初のコメントを投稿しよう!