第1章~始まりの朝~

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俺とハルカは剣道場に向かった。 「ケント、本当に大丈夫なの?」 俺はハルカの方へは向かずに歩き、 「大丈夫だよ、心配するなって💧」 と、易しく言った。 そのうちに二人は剣道場の入口に差し掛かった。 中から、ビシ バシ音が聞こえてくる。その中に胴着に着替えたコウキを見つけた。 ちょうど、コウキは試合を終えた後だった。 「…ふぅ…お、ケント気がついたか。」 コウキは面を取り、ケントと向きあった。 「ああ、おかげさまで。」 「ちょうどいい。竹刀をとれ。」 コウキが顎で指した先には竹刀が転がっていた。 「え!?」 「一本勝負だ」 「でも、俺胴着に着替えてな…っと、お前に口ごたえは無用だったな。」 コウキはフフンと笑い、 「その通りだ。よく分かってるじゃないか。」 と言った。 「ただし、俺も胴着を脱ぐ。いいな?」 「ああ。」 コウキは胴着を脱ぎ、自分の配置場所に置いた。 そして俺は竹刀を取り、コウキと向かいあった。 「礼!」 二人はかるくお辞儀し、竹刀を構えた。 (竹刀喰らったら終わりじゃないか💧慎重に…) 俺は目を閉じ気持ちを落ち着かせた。 「行くぞ!!」 コウキの掛け声と同時に目を開き、初撃に備えた。
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