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その黒いものは段々と大きくなっていっている…
いや、違う…近づいてきているんだ…俺に向かって…その様子は棘を持ったブラックホールみたいだ。
ケントは必死に出入口の方へ走るが明らかにスピードは黒いものの方が速い。
「え…?ケント!!」
俺の中で何かが止まった気がした…。
「…ぐっ!!」
コウキはそれを見て必死に叫んだ。
「ケント、ケントォォ!!」
………
……
…
「…ここはどこだ…?」
俺が気がつくとそこは…雲の中?
空が見え青空と雲が交差して無限の空間を作りあげていた…。
地面には色んな文字で書かれている魔法陣があった…
「ここは…?」
(何をやっているの…)
「!? 誰だ!」
(情けないわね…)
ケントの目の前に白い妖精が現れた。
「アタシが選んだ人間なんだからもうちょっとしっかりしてもらわないと…」
「…何を言っているんだ!」
妖精はいきなりケントの頬にキスをした。
「…っな///!?」
妖精はキスをしたとは思えない表情で言った。
「アンタに力をあげたわ…。今助けないとあの子達死ぬわよ。」
「え…!?」
「さっさと行きなさい!! アタシもついていくわ」
「何が…どうなって…」
視界が真っ暗になった…
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