暗森の孤狼
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真円の月が雲の海を漂っている、寒い夜。 暗い暗い森の中、その金色の光を見上げてもの悲しげな声を上げたその獣は。 とても、飢えている。 あらゆる種の欲望に染まっている、その視線に晒されて。 背が、ゾクゾクする。
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