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「まーまー50年じゃあこんなもんだよな」
それなりに栄えたレイル国城下町。人が行き交い、賑やかな雰囲気が漂っている。
ノルン国の郊外の町程度の規模ではあるが、あまり城下町から出ないセラは物珍しそうに田舎町風の空気に興味津々だ。
「あまりウロチョロするな。ガキか」
ヨナは慣れない空気に苛立ちの声を上げる。
先ほどから二人には異質を舐め回すような視線が注がれているのだが、セラはそれに気づく様子もなく、菓子屋を見つけて喜んでいた。
「ヨナヨナ!!!何か名物のお菓子らしーぜ!!!!!!」
菓子パンのようなものを何故か両手いっぱいに持ち戻ってきたセラを見てため息をつく。
「おまえ………それ経費で落とすの?」
「うん!!!」
多分帰ったらセラはしばらく会えなくなるだろうな、と思いつつ、口には出さずにヨナは足を進めた。
「とりあえず、城に向かう。密使扱いだから、あまり派手な行動はつつし「んだぁっっごるぁああ!!!!!?????」
何やら地元民ともみ合いを始めた相棒は見なかったことにする。
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