『あなただけ 君しか』

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 私は彼の反応をビクビクしながら待った。   「やっぱり誤解してる」    しかし彼はそう言なり私の右手を掴んだ。  そして薬指に綺麗なブルーの宝石が輝く指輪をはめた。   「えっ」    突然の出来事に私の思考回路は混乱を来した。   「本当はもっと格好良く渡したかったのに」    そう言って頭を掻く彼を見て、私の思考も徐々に現状を把握し始めた。   「何で……指輪……」    そして振られるとばかり思っていた私は、左手に光る指輪の意味が分からず彼に尋ねた。    彼はそんな私に大きな溜め息を吐いた。   「何でって。今日がお前と付き合って丁度一年目だから、そのプレゼント」   「一年目……」    そんな事気にもしていなかった。   「そう。お前は忘れてるみたいだったから、びっくりさせようと思ったんだ」    私の中でバラバラになっていたパズルが段々と組み立てられていく。
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