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俺は少年院で学んだ事や、思い出、そしてこれからの事を親にたくさん話した。
両親も嬉しそうに話を聞いた。
そのあと門真試験会場という所へ行き、俺の車の免許が何年延びたかを聞いた。
俺の延びた期間は二年。
つまり俺は二十歳で免許が取れるという事だった。
周りの皆はすでに車の免許を持ち車を運転しているので俺だけ車が乗れないのは確かに辛かった。
だがそんな事では俺の決意した更正を揺るがす事はなかった。
家に帰ると妹と兄貴が俺を向かい入れてくれた。
俺は涙を浮かべながら二人に会った。
二人とも本当に嬉しそうだった。
そんなに思ってくれるとは俺も思っておらず本当に嬉しかった。
兄貴は俺に出所祝いをしてやると言ってくれた。
本当に嬉しかったが俺はまず友達に会いたかった。
俺は兄貴を断わり友達に電話をした。
本当に嬉しそうに俺の帰りを喜んでくれた。
そして俺は友達の所へと行った。
友達は皆集まっていた。
俺は友達の顔を見た瞬間、自然と涙がこぼれた。
友達と会った瞬間に俺の緊張が解かれて素の自分を出す事ができたのだ。
友達は辛かったのだろう。
苦しかったのだろうと俺を慰めてくれた。
俺はその日友達との再会を心から楽しんだ。
彼女のあゆみの事は忘れていたのではない。
だが俺はあゆみに連絡するのが怖かった。
俺は彼女に出てきた事を連絡しなかった。
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