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出てきて久しぶりに自分の家で寝た俺は全く眠れなかった。
何故かそれは少年院から出てきた奴皆がなる事だった。
俺はこれからの事をたくさん考えていた。
だが正直不安もあった。
本当に俺は更正できるのかという不安だ。
そんな不安に押し潰されそうでその日は一睡もできなかった。
それからの俺は以前働いていた仕事場まで行き、急にいなくなった事を謝罪した。
仕事場の上司は本当に良い人で俺の帰りを心から喜び、また俺を雇ってくれた。
そしてまた真面目に仕事をし始めた。
さらに親や兄弟とも仲良く生活し、ちょっとした資格の勉強も励むようになった。
家にも遅くなる前に帰り、親はそんな俺を見て心から喜び、そして安心していた。
だがあまりにもその時の生活は半年前とは違い過ぎた。
俺は段々とその生活が息苦しく思うようになっていた。
だがそんな時は少年院の頃を思い出し、真面目に生きていた。
だが俺の心の奥底で少しずつ揺れ動くものがあった………。
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