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そんなある日俺はある人物と出会った。
そいつは俺がいなくなってからあゆみと関わりがあった人物だった。
そいつはあゆみから俺の話をよく聞かされていたそうだった。
そいつは俺に言った。
あゆみは俺の事が本当に好きだったと。
前の男を忘れさせてくれた男だったと。
俺はその時の気持ちは嬉しかったのか悔しかったのかとにかく言葉では表せれなかった。
ただ気がつけば俺は涙していた。
俺はその時初めて女の事を思って泣いたのだ。
その言葉はもしかしたらそいつが俺に気を使って言ったのかも知れない。
だがその言葉は俺の胸に突き刺さって離れなかった。
そして俺はその時少年院を出て初めて少年院に入った事を後悔した。
あれほど入って良かったと思っていた少年院を。
だがいつまでも悔やんではいられない。
だから俺はまた新たな出会いを探す。
そして俺にもまた新しい本当に好きな女ができた時、俺はもう一度だけあゆみに会いたい。
そしてもう一度ちゃんと全てを謝り、そして最後にもう一度だけあゆみと笑顔で話がしたい………!
そして俺は心の中でひそやかに祈った。
あゆみが幸せになる事を………。
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