北山のおいちゃんとじいさん

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北山のおいちゃんとじいさん

正月は子どもにとって新年を祝うよりお年玉を貰える方が嬉しい。 僕もそうです。 ウチのじいさんや親、叔母さん達から貰えるお年玉は全部親に貯金されていた小学生の時。 僕の正月の収入源は親戚ではない北山のおいちゃんと言う人のみでした。 この人はじいさんの友達で良く遊んで貰っていました。 その年の正月もいつものように北山のおいちゃん来て 明けましておめでとう と挨拶をかわし僕は目の前の駐車場に遊びに行った。 お年玉はすぐには貰わずに、北山のおいちゃんが帰るときにしれっと近寄ってしれっとお年玉を貰っていた。 親にお年玉を見られたら取られるからね。 そしておいちゃんが家から出てきた。 僕は駐車場から猛ダッシュ! お年玉ちょうだい! とねだった
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