北山のおいちゃんとじいさん

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しかし、北山のおいちゃんは じいさんに渡したよ と言った。 ならじいさんだ!僕はサヨナラとおいちゃんに言うとそのまま家に。 じいさん金出せ なんのひねりもなく僕は心の中の願望をさらけ出した。 じいさんは最初は目をパチパチしていたが、意味が解ると僕に一枚のお年玉を出した。 わくわくして中身を出す僕。 いつもは千円は手堅いからなぁ などと考え中身を握りしめた。 硬かった。 500円玉かな?などと考える。 穴があいている。 50円玉だった。 僕はその日、大人がキライになった。
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